011:此処にいるということ




 夜中にチャイムが鳴った。
 まさかと思ってドアを開けると、冷気に頬を赤く染めた彼女。何故ひとりで来たのか、危ないだろうと怒ると、ごめんなさいとうなだれる。

 どうしてこういうときばかり素直なのだろう。会いたかったんだもんと言い訳されては、何も言えないではないか。