052:秋の夜空




ちゃんとずっと、見てたからねと囁いてもなんの意味もなかったかもしれない。
それでも傷をつけないように大切に抱き締めたら、彼は静かに微笑った。
今日はやさしいなぁ、なんて零して黙る。

そばにいるから。伝わる体温が星みたいに光ればいい。
そのかなしみや闇を照らせたなら。