053:冬の夜空




ふたり毛布にくるまって空気がさざめくように囁きあった。
外気に触れて冷たい頬に手をのばす。
硝子を通さない眸が黒くてきれいで、ずっと見つめて居たかった。

素肌の背が寒くて寄り添うと彼は笑う。
ほんのすこし揺れる肩がやさしくて、やさしくて。
星空みたいな色彩の部屋。朝なんか一生、来なくたってかまわないのに。