058:お祭り
やきそばとかき氷とクレープと、極め付けにじゃがバタかなあ
食べ物ばっかりやな、相変わらず
うるさいな、あんたのご希望通り浴衣きてあげたんだからちゃんとオゴッてよ!
わかっとりますよ、お姫様
……。…あのさぁ
何?
浴衣、さ
うん
…どうなの?
こちらの顔色を伺うように彼女が訊いて来たので、その頬をつかまえて唇で触れた。
真っ赤になった彼女は怒り狂うけれど、めっちゃ可愛いと言うと黙り込む。
その頬が更に赤くなっているのは、自分の気のせいではない。
もちろん、その赤い浴衣のせいでも。