072:当たるも八卦当たらぬも八卦
「はい、1枚ひいて」
「…何やこれ?」
「タロット。1枚引き。簡単な運勢占い」
「へ〜。ほんなら…これかな」
「んじゃそのまま方向変えずにめくって」
「こうか?」
「うん、そ。はい見せて〜」
「ん」
「……運命の輪の逆位置…」
「どんな意味?」
「失恋」
「何や、そんなん当たるわけあらへんやん…なぁ?」
「……」
「…?」
「さて、どうかしらね?」
にっこりっていうかニヤリといった感じで彼女は笑った。
え、え、何それ!?
「まあ、当たるも八卦当たらぬも八卦って云うじゃない」
「いや、それ違うんやない!?ていうか当たったらあかんやろ!!ちゃんッ!?」
思わず詰め寄って肩を揺さぶっても、彼女はにっこり笑うだけだった。
いやー!なんの伏線やこれはッ!