003:愛と恋について




なら愛は何なのかと、尋ねると彼は肩をゆらして笑った。

恋はしたごころで愛はまごころ、なんてサムイ発言はうけいれないからねと続けると、変な顔をする。
どうやら言おうとしていたらしい。恥ずかしい奴。
けれどその指で指に触れて、ここにあるのが何か、わからないかと囁きを落とした。


わからないわけ、ないじゃない。
だからこれが件の其れだと、嘘みたいな笑顔で言うの止めて頂戴。まったくほんとに、恥ずかしい奴。