006:ばかとあほ
ほかのひとのことなんか考えなくてもいいよ、と、小さく小さく呟いた。
聞き逃さなかったらしく彼は、思いきり吹き出して髪をくしゃくしゃ撫でてくる。
あほやなぁと笑うので、あんたなんかあたしの倍くらいばかじゃないと言い返してやった。
わたしがあほなら彼はばかだ。なんてったって彼氏なんだから。
けれどそれは意に反して、なかなかお似合いかもしれない。