027:骨




「骨は拾ってあげるよ?」
「何やねん、藪から棒に」

 肩を叩かれたと思ったら突然言われた。憮然として聞き返すと溜め息が返って来る。

「だから負けても骨は拾ってあげるって言ってんのー」

 腰に手を当てて当たり前じゃんとでも言いたげに彼女は言う。というのも今日が試合前日だからだろうが、それにしても。

「…縁起でもないこと言うなや…」
「はァ?かわいーい彼女が骨拾ってあげるっつってんだから素直に喜べよ!」
「はいはい…」

 恐らくこれはなりの激励なのだろう。おそらく、たぶん、おそらく…。
 (ちょっとアレなのは愛でカバー、やな…)