047:左利き
うんうん唸り声が聞こえると思ったら、だった。机に向かって何かしている。どうしたのかと手元を覗き込むと、左手で絵を描いていた。ちなみに彼女は右利きだ。
「何しとるん?」
「いや、天才が多いという左利きになろうと思って」
がなるなら天才でなく天災だろうと思ったが、黙っておいた。どうせ放っておけば10分後には飽きて止めるだろう。
全く、毎度のことながら一体何処からそんな考えが浮かんでくるのだろうか。