070:コーヒー
ふと目を覚ますと、いつのまにか夕方になっていた。昼過ぎくらいからの記憶がない。どうやら寝てしまっていたようだ。
ソファから身を起こすと、すぐ下のカーペットで彼女が寝ていた。いつのまに来たのだろう。全く気が付かなかった。疲れてたんかなぁと一人ぼやいて、毛布の存在に気付く。彼女が掛けてくれたのだろうか。
普段の割に実は優しい彼女に思わず微笑んで、毛布を彼女に掛けてやった。カーペットに転がっている、読みかけらしい本を机に置いて、コーヒーでも飲もうと台所へ向かう。
彼女の紅茶の分のお湯もとっておこうと思った。
食べ物の匂いに起きるであろう彼女は、自分も飲むと言うに違いないのだから。