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 とても良く話をするようになって、それは単に趣味が合ったからってそれだけの理由だった。
 何となく彼の部活が終わるのを待って、試合を見に行って負けたら励まして。ただ、ずっと彼は他人と一線引いて接するひとなのだと思って居たけれど、いつからだろうか。

 意味のない不安やあたしが寂しいときそばに居て微笑いかけてくれるようになったのは。握ってくれた手のひらがひどく優しかった。笑ってるのが一番だと、髪を梳いてくれたのは。
 切なさが胸を占めて、こいにおちたのだと気付いたあの日。夕焼けに染まる背中はきっと一生忘れはしないだろう。
 赤い頬が夕日でごまかせて、ありがたいと思ったもの。